熊本大学 松村教授より「構造や橋」に関する講義をして頂きました。

6月27日

 

熊本大学 くまもと水循環・減災研究教育センター 松村教授・渡部助教より、

弊社技術部社員に対して「構造や橋」に関する講義をして頂きました。

 

松村教授が作成の資料スライドを使用しての講義であったため、

まさに大学の講義のような雰囲気でした。

 

大手建設コンサルタント会社では、

学生時代の専攻分野を生かした部署に配置されることが多いかと思いますが、

 

我々のような中小の建設コンサルタント会社では、

道路や河川、構造物設計、維持管理など広い分野の業務に携わるため、

自分が勉強してきた事以外の分野について顧客に説明・納得してもらう知識が求められます。

 

担当になった仕事を通じて、幅広い知識をつけていく必要があります。

 

独学で勉強することになりがちな中、松村教授の講義は新しい視野や気付きに繋がり、

大変うれしいものでした。

 

鋼構造物(橋梁、擁壁など)の設計は基準書と呼ばれる道路橋示方書や

道路土工指針を基に設計を行いますが、

 

基準書には基本的な考え方はあまり記載されておらず、

当たり前ですが、「AならばB」という内容になっています。

 

それが、「大学(=学び)」となると

Aという歴史(課題)に対して

Cという考え方を提案した

Dという確証(検証)を得て

Bという結果が導きだされる。

 

このCとDの部分の解釈を理解できるかで

我々の設計の質、汎用性が広がると考えます。

 

では、専門的な知識が無いと設計が出来ないかと言いますと、そうでは無く、

我々、中小建設コンサルタントの強みは現場を知っていることです。

多くの業務、広い範囲の専門、地形や条件の異なる現場をいくつも知っていることです。

専門的知識をいかに現場に再現、反映できるかが我々の仕事です。

 

松村教授も熊本地震後の県内の構造物や地震の被災を目で見て、

その内容を書籍化もさており、地震という大きなエネルギーが人工物にどれほど被災を与えたか

詳しくまとめていらっしゃいました。

 

松村教授もおっしゃっていましたが、

 

「現場や実務をより共有したい。現場での気づきを大事にしたい。」

 

実際に現場を伝えられる技術力を持ち合わせているのは

「土木行政」や我々のような「建設コンサルタント」ではないでしょうか。

 

今まで、大学や専門学校とのつながりは就職案内のみだったのですが、

今回を機会に、大学や専門学校との「専門的な」「実際の現場」の情報交換をしていけたらなと思いました。

 

松村教授の今回の講義を、「産学連携」と呼ぶにはおこがましいですが、

 

弊社をはじめ、県内コンサルタントが

「学」とのつながりをより身近なものにしていけたらと感じました。

松村教授、渡部助教、

この度は弊社に来ていただき貴重な講演をありがとうございました。

 

今後とも我々技術部は技術力向上に努めていきます。

 

技術部 H